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あなたの知らない銀行の世界

8月があっという間に終わりますね。

ニッパチは売上が落ちると言いますし、夏の終わりとともに繁忙期も終わり。売上も終わりです。。。まあ、お盆とか繁忙期とかに一喜一憂してる時点で、アフィリエイターとしてまだまだということですね。はい。

いつもブログ読んでいただいてありがとうございます。いただくコメントは素直に嬉しいです。でも、何で記事更新のツイートしてないのに更新がわかるんだろう…?

さて、いつもどおり当ブログは完全息抜きなので、今日も適当なこと書きます。

タイトルはわかりやすく「銀行」と書きましたが、信金・信組・信連も含む金融機関の裏事情です。

僕が長年(?)いろいろな金融機関を見てきて面白かった裏事情を書いていきます。金融関連に興味ない人には全く面白くないです。

半沢直樹の世界は本当か?

何年か前のドラマ「半沢直樹」を観たことがありますか?

ちょっとした社会現象にもなりましたよね。激しい政治合戦の応酬と「倍返しだ!」という有名なセリフとともに、逆境を跳ねのける爽快感が視聴者を惹きつけました。

でも、あのドラマで「銀行って本当にこんなドロドロした世界なの?」と疑問に思いませんでしたか?

さすがにあそこまでの内容はドラマだし、通常はあり得ません。だいたい半沢さん、課長なのに全然銀行のお仕事してないですよね。

でも、あれに近いような政治・派閥の世界は確かにあります。

僕が携わっていた、ある信用金庫(信金)でのお話です。

その信金は次の理事長になるべく、二人の理事(AさんとBさん)が激しく争っていました。

Aさんは長年の経歴もあって年齢的には理事長になってもおかしくない人物。一方Bさんはとても頭の切れる人で、若くして理事の役職につき、その勢いで理事長の座を狙っています。仕事が大変できる人だったので若い部下からの人望も厚い。

僕が関わっていた部署の部長と課長は、Bさん派の人たちで、頭が良くて仕事ができたので若くして出世した人たちでした。

それは忘れもしない5年前のちょうど今頃、2010年の8月下旬のことです。

いつものように打合せでその信金に行くと、部長と課長が机の荷物の整理をしていました。僕は部署異動なのかな?と思い。

「荷物整理して、ご栄転(出世異動)ですか?」と聞いたところ、怪訝な面持ちで

「そうそう、もう煩わしい仕事から解放されたんだよ!」と、やや吐き捨てるように言っていました。

その場では「あれ?ちょっと様子がおかしいな?」と思いつつも、打合せに入ってしまったので、話しはそこで終わりました。

それから数日後、9月に入ってから見覚えのない携帯電話から着信があります。出てみると荷物整理をしていた課長。異動先の報告かな?と思って話しを聞いていたら、とんでもないことになっていました。

「Bさん以下、Bさん派閥の合計7人が解雇」

キッカケは、Bさん派閥が関わった数年前のあるシステム導入で口利きがあったこと。ざっくり言うとトップ同士の賄賂のやり取りです。

※大きな声では言えませんが、最近はコンプライアンスが厳しくなったとはいえ、まだ信金・信組レベルだとあり得る話です。

通常、そのような事実は「暗黙の了解」になっているのですが、Aさん派閥の誰かが証拠揃えて内部リークしたんでしょうね。

それで、Bさん派閥の主要メンバーは全員解雇です。残ったBさん派の人たちも出世コースからは外れました。

全部の金融機関がこうではありませんが、あるところではある、というお話です。

※ちなみに僕の地元の第一地銀も、◯◯大学出身が頭取になってから、◯◯大学生の入行が多くなったのは有名な話しです。

金融機関の経営は「ざる」

銀行など金融機関はシステマチックに統制されていて、その経営も完璧に図られたものだと思っていませんか?融資する企業の経営に口出すくらいだから、さぞ自分のところの経営は計画的だと。

金融機関の経営は、結構いい加減です。

ざるとかいい加減とか言うと少し語弊がありますが、ハッキリ言って将来の見通しなんかわからないまま経営してます。

もちろん金融機関によって差はあるし、しっかりしているところは先々の収益シミュレーションやリスク管理を計算したうえで資金予測を立てています。でも、それでも最後は「鉛筆なめなめエイヤッ」の世界です。

なぜなら、現有資産の収益予測が全く立てられないからです。

例えば一番わかりやすい「住宅ローン」を考えてみましょう。

お客に

・貸出額 2,000万円

・貸出期間 20年

金利 固定1.0%

・元利均等返済ボーナス返済なし

で貸し出したとしましょう。

月々に償還される(返ってくる)金額は元本+利息で91,978円。トータル22,074,720円です。

※金融期間の収益には、期間収益(例えば向こう1年の期間の収益)と生涯収益(上記で言えば20年間の収益)という考え方がありますが、細かい部分は割愛します。

上記の住宅ローンで言えば、20年間で約200万円の利益がある計算になります。通常で考えれば200万円の利益を見込んで運用できるはずです。

但しこれは当初の予定通り償還された場合です。

この住宅ローンには、デフォルトリスクと期限前償還リスクがあります。

デフォルトリスクとは、お客が破産して返せなくなったときのリスク。今は大体保証付きで貸し出すので金融機関側が元本分を損するリスクは減っていますが、破産した瞬間から利息分の収入はゼロになります。

期限前償還リスクとは、お客が繰り上げ返済するリスク。よく「繰り上げ返済すれば利息のトータル支払いが減るからどんどん繰り上げ返済した方がいい」って言いますよね?お客が得をするということは、金融機関側は損するわけです。ここでも繰り上げ返済された分の利息収入がゼロになります。

また、住宅ローンは経費の考え方がものすごく難しい金融資産です。

住宅ローンにも経費がかかります。

・貸し出す資金を用意するための調達経費

・販売促進などの経費

・初期費用(人件費等)

・月次ランニングコスト

などなど。特に最初に係る経費をどのように期間で分配するか?というのが難しいです。だってお客の動向で貸し出し期間が変わっちゃうから。(会計上の話ではありませんよ)

というように、住宅ローンひとつとっても、その収益予測の評価が正確にはできません。だからある程度の予測とある程度の感覚で資金予測を立てて、ざっくり経営予測を立ててるんです。

収益とリスクの関係性、最後は政治力

収益とリスクというのは相反するものです。

株やFXをやっている方ならわかると思いますが、大きく収益を上げるためにはリスクも伴いますよね?わけわかんない銘柄の方が利回りは高いですが、ブレる可能性も大きいです。

金融機関の経営は「いかにリスクを小さくして大きな収益を上げるか」です。

※金融機関でいうリスクとは損得のブレ幅を指していて、得しても損しても「リスク」と言うのですが、ここでは「リスク=損」として説明します。

金融機関には大体、経営関連の「経営部」という部署と、リスク関連の「リスク統括部」という部署が存在します。※部署名は金融機関で変わります。

経営部は収益を第一に考えます。収益が伸びることが部署の成果であり、お客に対して見栄えがいいのも利益です。僕たちが金融機関が四半期ごとに公開する「決算短信」で注目するのも、だいたい収支ですよね。

一方、リスク統括部はリスクを減らすことを第一に考えます。リスクの少ない資産運用が健全だし、リスクが大きくなると当局(金融庁や日銀)からお叱りを受けます。

相対する2つの部署が互いに監視・牽制し合って収益とリスクのバランスが保たれるのが、金融機関本来の健全経営なのですが、実際は違います。

実情は、収益が優先されるし、最後は政治力です。

経営部、リスク統括部どちらの長の権力が強いかだし、最終的には執行部の意向です。

リスク統括部の権限が強ければ、リスクが増えてきたら、資金運用や有価証券部門に「ポートフォリオ見直してリスク減らせゴルァ!」ってお達しします。

経営部の権限が強ければ、イケイケどんどんで稼ぎにいきます。といってもそこまでリスクをとって収益を優先するところはあまりありませんが・・・

※金融機関によっては超イケイケのところもあります。過去最大の収益をあげるんじゃー!とばかりに、米国債20年を買いまくったり。地域貢献や当局の指摘もなんのその。長期国債を保有するってリスク管理的には結構危険なのですが、お構いなしに買いまくってます。

第二地銀信金、信組、信連の方がお金借りやすいよ

アフィリエイターが法人化して、法人口座を作るときにも話題になりますが、基本的に第二地銀信金、信組、信連の方がお金は借りやすいです。

なぜなら、金融機関側には貸し出さなければならない理由があるからです。

ここ十数年、市場金利は超超超超低金利が続いています。借りる/貸し出す金利は市場金利を元に決まっています。

例えば住宅ローン。今、固定10年なら1.0%ちょっとで借りられますよね。これって金融機関側からしたら、ほとんど利益になってません。調達費用や人件費などの経費でほとんど吹っ飛ぶからです。

メガバンクや第一地銀ならそれでもいいんです。放っておいてもお客は来るし数で稼げるから。

でも、第二地銀信金、信組、信連などはそうはいきません。放っておいたらお客は来ないし利益にもなりません。低金利競争はどんどん激化して、もはや「それ赤字でしょ?」ってくらいの金利です。

で、どうするかというと、信用力の低いお客や企業に利率を高めに貸し出すしかなくなります。信用力の低いお客というのは、経営がちょっと怪しかったり、できたばかりの企業のことです。そう、法人化したばかりのアフィリエイターですね。

なので、第二地銀信金、信組、信連のほうが法人口座は作りやすいし、お金も借りやすい傾向にあります。

「傾向にある」と言ったのは、中には厳しいところもあるということ。

前述したように「地域貢献無視で有価証券を買い漁る金融機関」も存在します。そういうところは規模が小さくても貸してくれません。

ですので、企業がお金を借りるときは、金融機関の決算短信を見て、ポートフォリオが偏ってないか?とか貸出金でも法人向けに割りと貸し出しているか?などを参考にするのもいいと思います。